就業規則についての疑問を解決するゼミナールを開講します。若手のわかまつ社長と社労士さいとうによる対話形式で進めていきます。
起業して1年。そろそろ正社員を雇用したいと思っています。そこで就業規則も必要かなと思っていますが、いまいちその重要性がわかりません。作成時のポイントなども教えてください。
はい。わかまつ社長！就業規則の疑問を解決すべく、私と一緒に楽しく学んでいきましょう。
就業規則は必要なの？
就業規則って何となくあった方がいいな、とは思うのですが、どういう時に必要性を感じるのでしょうか？
労使関係においては、労働基準法や労働契約法という法律がありますが、これらは労働者保護の規定になっています。そのため何か問題が起きた時に会社が不利になる可能性があります。
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従業員を雇用すると、そこには様々なルールが必要になります。例えば基本的な始業時間や終業時間、休憩時間、残業時間、働く場所や有休などです。その他にも従業員がけがや病気をしたらどうするか、無断欠勤をした場合はどうするか、会社の損害を与えた場合はどう処分するのか、など決めるべきことはたくさんあります。こうしたルールを作っておけば、何かあった時にも安心です。
就業規則はどうやって作るの？
では、就業規則はどうやって作ればいいのですか？書籍などの雛型をちょっと修正すればできますか？
雛形を使って作成してもよいのですが懸念点もあります。
まずは必要な条文をしっかり入れ込むこと。そして裁量で決められる箇所は過剰な保護を約束しないことが重要ですが、その見極めが難しい点があります。
MEMO
就業規則には法令で決まってっいて変えられない箇所と、自社の裁量で決められる箇所があります。変えてはいけない部分を変えてしまうと法令違反になってしまいます。逆に裁量の部分を過剰に保護すると会社に不利になってしまったり、規定すべき条文が入っていないと問題に対処できなくなったりします。
なるほど。じゃあ社労士さんにお願いする場合はどうですか？
御社の現状の運用をお聞きして、それを元にたたき台を作成します。そこから詳細を一つ一つ確認しながら、法律に則って御社独自のルールを一緒に作っていきます。社労士が作るのではなく、あくまで社長が作っていきます。そのために必要な情報提供やガイド役をしっかりと行ってまいりますので、ご安心ください。
就業規則に必要なポイントは？
作成の際にここは気を付けた方がいいというポイントはありますか？
近年は休職・復職の規定は重要です。うつ病等の精神疾患で休職するケースが増えています。しっかり規定しておかないと、後々トラブルになりかねません。その他、解雇や退職、退職金の規定も重要です。
就業規則の作成を依頼したらいくら？
でも実際依頼したら高いでしょ？相場はいくらくらいですか？
地域によって若干異なりますが、関東での相場は20万円です。高いと感じるかもしれませんが、大方作業量に見合った金額だと思います。でも中には10万円、5万円、3万円で作成する社労士もいます。どこまでの内容を求めるかによって金額は変わってきます。
ここだけの話、私は20万円相当の就業規則を10万円で作っています。安易に価格を下げるなという声も聞こえてきそうですが、私は20万円は高いと思うので、作業効率化で低価格を実現していきたいと考えています。
20万円は確かに高い。でも半額で受けちゃって大丈夫なんですか？
なぜ就業規則を依頼すると高い？ しっかりとした就業規則を作成するには労基法や労契法の理解が必要になります。せっかく作成しても、社長自身が内容を理解していないと意味がありません。そのためには、不明な箇所を社労士が逐一説明しながら進めます。そうなると期間は3カ月から6か月くらいかかり、その間に３～４回の打ち合わせが必要になります。
大丈夫じゃないです。でも世の中にもっと就業規則を広めたいのです。
助成金のため、と割り切って作成する方もいますし、会社の制度をしっかり作りたいという方もいます。まずは何のために就業規則を作りたいのか、目的を今一度しっかり考えてみてください。
就業規則ゼミナールⅡにつづく…（作成中）
